導入事例

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岩田地崎建設様

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岩田地崎建設株式会社 様

Excelでの属性情報の記入は単純でわかりやすい

岩田地崎建設株式会社

岩田地崎建設株式会社は1922年札幌市で創業し、現在は札幌本社のほかに支店や営業所を含めて、国内外に19拠点を構え、2022年4月に創業100周年を迎える総合建設業者です。

今回は、ICT技術の活用推進や、i-ConstructionにおけるICT施工やBIM/CIM活用工事の現場支援などの業務に携わるICT推進部の明石様、飯田様、松浦様へ「ARK CIVIL」の活用方法やBIM/CIMに関する取り組み状況等のお話を伺いました。

岩田地崎建設株式会社

導入製品

  • ARK CIVIL

導入の経緯

「3Dモデル」で若手社員の経験不足を補う

―― 「BIM/CIM」に関する取り組み状況

ICT推進部は2017年に新設されてから5年間、土木・建築のBIM/CIM作成や現場での活用支援、3次元CAD教育等の業務を担ってきました。
近年、社員の約30%を20代が占め若手技術者の比率が高まっていることから、施工方法や完成形を可視化し3次元モデルを活用することにより、経験の差を補い関係者との協議や情報共有を円滑に図る取組を進めています。

BIM/CIMの取り組みについては部署の立ち上げ以前から、トンネルや橋梁などの土木構造物をはじめ、都市土木や災害復旧工事などの厳しい施工条件の現場で活用しています。
昨年からは、BIM/CIM活用工事においてデータ作成から成果物納品までの全工程を手掛けており、ICT活用工事については、ほぼ全ての現場で取り組んでおります。

岩田地崎建設株式会社 ICT推進部の皆様

ICT推進部の皆様

「Civil 3D」での属性付与は労力がかかり過ぎる…

―― Civil 3Dで属性をつけることの大変さ

属性情報付与作業については、過去に河川工事の現場で外注にも頼って実施したことはありましたが、私自身が「Civil 3D」で一連の作業を実施したことはありませんでした。

「Civil 3D」で属性付与をするには属性項目を定義付けし、オブジェクト一つ一つに手動で入力していく方法しかなく、多大な労力と時間がかかる作業となる上に、施工中に更新していく場合においては入力間違いなどの人為的ミスが発生しやすいと考えており、別の方法を探していたところ、タイミングよく「ARK CIVIL」の紹介があり、導入に至りました。

属性情報

導入効果

属性付与が2日程度で終わりました

―― ARK CIVILの導入効果

「ARK CIVIL」はExcelに付与したい属性情報の項目と内容を表にし、項目内のキーとなる文字や数字をレイヤーに紐づける作業だけで取り込むことができる単純で簡易なソフトウェアだと感じました。
Excelで編集するので、連番や同じ内容の入力が簡易となり、部材やレイヤーが多いほど労力が少なく済み、作業効率が向上しました。
また、入力した属性内容に不備があった場合や項目を追加したい場合はExcelを編集して再度取り込むだけで容易に修正できることも魅力です。

現在施工中のBIM/CIM 活用工事の現場では、納品に関わる属性情報付与の作業を「Civil 3D」単体で作業すると通常1 週間以上かかるところを、「ARK CIVIL」の使用により2日程度で取り込むことができました。

ARK NAVIS

ARK NAVIS

同業者や設計業者と積極的に意見交換をしていきたい

―― 今後

BIM/CIMは施工時の属性情報を付与することで構造物の維持管理に役立つものとなります。令和5年度からBIM/CIMが原則適用となることで、調査設計から施工、維持管理までの全工程でBIM/CIMにより情報を共有していく必要があり、情報共有の在り方について同業者や設計業者とワーキングを立ち上げたりしながら、施工者としてできることを積極的に考えています。

IFCデータに関しては、パラメータを他のソフトに引き継げないとなると直接付与の意味がなく、せっかく作った属性情報の意義が損なわれてしまいます。
現状では、施工と設計でそれぞれが使いやすいソフトを使っていますが、今後はIFCでのやりとりがスタンダードになることを考えると、より積極的に意見交換を行い、データ連携について議論しなければならないと思っています。

岩田地崎建設株式会社 外観

ユーザーデータ

社名 岩田地崎建設株式会社
所在地 (本社)札幌市中央区北2条東17丁目2番地
創業 大正11年
従業員数 761名(令和3年4月1日現在)
事業内容 ・建築工事、土木工事、舗装工事、その他建設工事全般に関する調査、企画、測量、設計、監理、施工、エンジニアリング、マネジメントおよびコンサルティング
・建築の設計および工事監理
・不動産の売買、斡旋および賃貸、管理、企画ならびに鑑定評価
・宅地造成ならびに販売
・地域開発、都市開発、海外開発などの事業およびこれらに関するエンジニアリング、マネジメント、コンサルティング
・砂利、砂、岩石その他各種建材の採取、製造、売買
・前各号に付帯する一切の事業
URL https://www.iwatachizaki.jp/

※掲載内容は、取材当時(2022年)のものです。